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市民セミナー報告書より

コアジサイが可憐な花をつけていた

 梅雨入りして心配だった天気も当日は快晴。散策路のところどころにはコアジサイが小さな花を開いていました。そのかわいらしい姿は午前中の清掃ボランティア活動に参加した10名の目を和ませてくれました。
 自然保護センターの改修も進んでおり、建物の外装、階段や手すりなどが変わって全体的にウッディ調になっていました。

コケの分類を知った

 今回は県立人と自然の博物館の主任研究員、秋山弘之さんに講演していただきました。秋山さんはコケ植物の研究がご専門です。子供の頃からの面白そうなものを拾い集める癖と登山の趣味が結びついて、植物採集や分類の研究がライフワークになったとのことです。
 コケといえば、盆栽や庭園などで観賞するもののふだんはあまり気に留めることのない目立たない存在です。実は様々な種類や生態があることを知りました。コケでないコケや変わった生態など、短時間でたくさんの種類を紹介いただきました。

ほんの小一時間で10種類以上を発見

 講演での知識をもとに野外観察をしました。自然保護センターの周りや記念碑台の広場、駐車場の石垣、散策道等を見て回りました。センターからほんの数十メートルの範囲に10種類以上のコケを発見。花などを見る視点の数10センチ下にはコケの世界が広がっていました。土の上、木の幹、コンクリートの壁など、ルーペを使ってじっと見つめたり触ったりして楽しみました。

もっと自然に目を向けてみよう

 今回のセミナーでは、視界に入っていても意外と見えていないものがたくさんあることを教えていただきました。小さな自然に目を凝らすルーペの世界はとても面白いものです。庭の隅や道端など身近なところにひっそりと息づき、安らぎを与えてくれているコケの魅力を改めて見直すことができました。