市民セミナー報告書より
歴史探遊
マンションばかりの山麓に別世界を発見
六甲ケーブル下の土橋駅をスタートし、狭く急な車道を下ってしばらくで、大土神社の石垣をくぐって境内に入ります。一瞬で静寂の中に踏み込みタイムスリップしたかのようです。さらに、水車のあった六甲川に下ると、きれいな水の流れに出会って感動しました。
ケーブル下駅から都賀川までが六甲川急峻な六甲川の周辺には、弥生時代の遺跡や摩耶合戦の砦跡もあります。学校やマンションが建ち並ぶ場所で、遠い昔に思いを馳せました。
4つの社寺を訪ね廻った
六甲川を下りながら、大土神社、厳嶋神社、祥竜寺、六甲八幡宮を次々訪ねました。いずれも由緒があり、歴史の趣が豊かでした。
豊田さんの名調子に感激
歴史探訪の熟達者である豊田さんの熱のこもったお話しに感銘したり、大笑いしたりの楽しい2時間でした。
お陰様で、12名の参加者は六甲山麓2000年の歴史に魅入られました。
講演
冒頭で豊田さんは「午前中に六甲山の南斜面を歩かれて、もう一度誰かと行きたいと思ってもらえれば試みは成功です」と。「これからさらに、六甲山を取り囲む環境および祖先の生活を振り返りながら、素晴らしい六甲山を紹介したいと思います」と述べられ、疲れを見せず熱弁をふるわれました。
◆講演内容:
1.修験道場の山六甲山
2.赤松円心則村と摩耶合戦
3.倭大乱と高地性住居
4.酒造りと水車業
5.六甲山開発の恩人(アーサー・ヘスケス・グルーム氏)
締めくくりで「歴史が好きになったのは母親に処女塚に連れて行ってもらった時」と語られた豊田さん。郷土史をライフワークにされる背景を知り、共感を深めました。