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市民セミナー報告書より

実践こうべ学第2回と併催

今回の市民セミナーは、「実践こうべ学」の第3回講座と併催しました。県立神戸生活創造センター、県立人と自然の博物館と当会の三者が共催で実施しているものです。自然保護センターに総勢48名が集まり、レクチャールームは満員で賑わいました。雨が降ったりやんだりと天気は不安定でしたが、「それも六甲山の自然の魅力だ!」と雨や霧の景色を楽しみました。

森地さんの探求心に感服

講師の森地一夫さんはホームページ「祖父の見た六甲山」を開設しています。六甲山の開祖といわれるA.Hグルーム氏以降の六甲山開発について調べている卓越したフィールドワーカー(オタク?)です。講演では、阪神と阪急の開発競争をひも解かれ、意外と知られていない昭和初期の六甲山開発の様子を解説していただきました。また六甲山に関する本や地図など貴重な資料もたくさん紹介されました。小さな疑問を大切にする森地さんの探求心には感服しました。

昭和初期の賑わいを辿る

開発の概要の話に続いて、4つのグループに分かれてフィールドワークをしました。探訪マップをもとに記念碑台周辺を歩き、昭和初期の写真と現在とを見比べました。六甲山ホテルの旧館や六甲登山ロープウェイ跡地など六甲山開発の名残を確かめながら、当時の賑やかな様子に思いを馳せました。

六甲山スローライフ探検隊が踏み出した

六甲山開発の歴史を探求する興味が募りました。これからの六甲山への関わりを考えるには、昭和初期の六甲山を知ることは重要です。森地さんの実践に学びながら、六甲山でのスローライフが賑わった時代に注目していきます。