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市民セミナー報告書より

真夏の六甲山は気温20度の涼しさ

 六甲山は真夏とは思えない、気温20度の涼しさでした。先月卵塊がいっぱいだった二つ池は、ひんやりとした霧の中、ひっそりとしていました。池の中は卵から孵ったオタマジャクシでいっぱいでした。
整備活動では、昨年ササを刈った後に、新しい植物が出てきているのを目にしました。今回は、ササを刈った効果をより明らかにするため、散策路脇に10mごとに範囲を区切りました。ササを刈りながら密生度を確認し、今ある植物の種類や数を確認しました。

石尾さんは気鋭の若手課長

 市民セミナーでは国土交通省六甲砂防事務所の石尾さんに住吉川の環境学習プログラムについてお話いただきました。石尾さんはこれまでの市民セミナーの講師の中で最若手ですが、調査課長として活躍されています。今期には砂防事務所が地域で環境学習プログラムを展開するという画期的な取り組みをされています。

六甲山は素晴らしさと危険性が並存する山

 講演では、住吉川の環境学習プログラムを素材に、まず六甲山の成立ちの歴史や六甲南山麓の街の不思議さについてお話しいただき、街の素晴らしさという点から、灘の酒や御影石、だんじりなどの文化について解説していただきました。最後に、ときには脅威となる六甲山の危険性や、安全への取り組みについてお話いただきました。

安全という側面からも六甲山を考えたい

 六甲山に数多く造られている砂防堰堤は、自然の中に目立つ人工物だとして嫌われることもありますが、麓の住民の安全を守る重要な施設であることが理解できました。当会も六甲山の景観整備のための自然ばかりでなく、安全のための自然という側面も考えながら活動を進めたいと思います。