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市民セミナー報告書より

昆虫採集のあみをもって集合!

今年の梅雨は長梅雨、しかも雨量が多く沖縄、九州、北海道まで日本各地に残した被害は野菜、新米、酪農まで深刻な問題を残した。
さて、第5回目はお盆の送り日の翌日。夏休みを有意義に過ごす親子そして一般参加者が六甲山の昆虫とふれあっていただく夏のイベントです。さぁー昆虫採集あみをもって集合ー!

六甲山に住む昆虫は?

県立人と自然の博物館研究員である八木先生は、「六甲山にはどんな虫がいますか?」とか「図鑑はないのですか?」と聞かれるそうです。先生はピシャリ!とお答えします。「そんなものありません」と。聞いた子供たちは目を白黒させていました。
その答えの理由は昆虫の種類が多い事、どこに居るのかと言う研究があまり進んでいない事、詳しく調べるのが大変な事などが挙げられます。

8月のおすすめ昆虫は3つ

スライドを見ながら六甲山の虫を紹介。今月のおすすめの昆虫は3つです。

◆ミヤマアカネ:日本で一番美しい赤とんぼ
トンボの仲間で一番うつくしいと言われている。羽の真中から外側に茶色い帯模様がついており非常に美しい。オスは尻尾の先から頭まで全身赤くなる。

◆エゾゼミ:格調高い高原のセミ
 何とも言えず格調高い虫。クマゼミより少し小さくアブラゼミより大きい。タイガースカラー(黒地に黄色)。ギーという単調な鳴き声。
高い山の上にしか分布しておらず、標高800mより上と言われています。

◆イナゴモドキ:イナゴのようでイナゴでない
 バッタの仲間はさらにイナゴとバッタに分かれ、イナゴモドキはそのバッタに属します。違いは前脚の間の突起(通称のどちんこ)で、イナゴにはあるけれども、イナゴモドキにはこの突起はないそうです。

家族単位で昆虫採集、昆虫リストができた!

いよいよ子供たちの出番!家族単位で出かけました。あみを高く持ち上げ、まるで空を切る様な姿で頑張っていました。
「見つけたよ~!」それぞれが八木先生に昆虫の名前を教えていただきました。
見つけた昆虫の居場所を地図に書き込んで昆虫リストの完成です。子供たちが見つけた六甲山の昆虫はどれも輝いて見えました。(※尾崎さんにレポートを提供して頂きました。)