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市民セミナー報告書より

曇り空に満開の山桜

この日は、あいにく曇り空の六甲山でしたが、ドライブウェイの道すがら満開の山桜が目を和ませてくれました。山上につくと、気温は12℃。小雨がちらつき、冬に逆戻りしたかと思うほどの肌寒さでした。半年ぶりの自然保護センターに入って、ストーブで暖まりました。
ボランティア活動には11名が参加。散策路の枯れ枝の伐採などをする班と、散策路をひととおり回って、整備が必要な部分をチェックする班に分かれて活動しました。

小川さんは環境学習の先駆者

 市民セミナーでは、NPO法人こども環境活動支援協会(LEAF)事務局長の小川さんにお話いただきました。小川さんは西宮市職員として20年以上環境教育に携ってこられました。平成10年の設立時からLEAFで活動され、2年前に市を退職後、事務局長として子どもの環境学習の分野で目覚しい活躍をされています。まさに市民サービスを体現されています。
 子どもをキーにして地域全体を巻き込み、市民の力で環境を変えるという試みなど、今後の環境学習の展開を、分かりやすくお話いただきました。

環境学習は不易流行

環境問題は時代によって変わっていく。環境学習はずっと続けていかなくてはならない。20世紀は他人の幸せを無視して、自分の幸せだけを求めた。その結果、環境問題が起きた。企業の社会的責任(CSR)はその反省から生まれた。環境に携る人は、環境分野ばかりやるのではなく、平和や政治経済など、幅広い問題を考えないといけない。21世紀は統合的にものを考える力が必要だ、とお話されました。

社会活動の取り組みを触発された

小川さんが展開されている環境学習の活動は、環境との関わり方を変えるために必要な仕組みを十分に練られたものです。また、一過性の試みではなく、子どもから大人まで、一般市民から事業者までを巻き込んだ日常的な取り組みとして継続されています。先見力を持ってNPO法人を事業として成立させている小川さんに敬服します。私たちも六甲山での活動を幅広い視点から考え直す示唆を得ました。