市民セミナー報告書より
台風一過の秋晴れ
台風13号の襲来を心配しましたが、直撃を逃れた好天で、午前中は予定通りトンボ観察会も開催しました。
初秋の六甲山の風情に恵まれて、市民セミナーの参加者は今期最高の43名。一王山登山会の会員26名の方々が大挙して参加されました。
親しまれ、頼りにされている西井さん
2002年に一王山登山会の3代目会長に就任された西井豊さん(80歳)にお話をお聞きました。
篠山市ご出身の西井さんは、大学卒業後一貫して教育に携わってこられました。教育委員会で市民体育の指導をされた時に初代会長の高田耕治さんに出会って一王山登山会への関わりを深めました。
西井さんは70年におよぶ伝統を継続しながら、多彩な同好会活動なども発展させています。「会員と一緒」をモットーに会員の自発的な活動を支えるために、日々率先して動いておられます。
高齢者が活躍する舞台
一王山登山会の活動の大きな特徴は、高齢者が主人公になってイキイキと活躍できることでしょう。
「毎日登山」「ラジオ体操」「同好会」が活動の大きな柱となっていますが、会員はそれぞれ自分のペースで無理せず参加しています。おしきせの規則を設けず、「自由な参加」を基本にしています。皆の力で登山会の会館を造ったことも特筆できます。六甲山の毎日登山は神戸が全国に誇れる活動ですが、その中でも類を見ない活動を展開されています。
活動の魅力について、西井さんはじめ会員の方々が声を揃えて「生活の一部となっている」と話されました。
高齢者はもとより多くの人に、健全な生活習慣を営む秘訣を紹介していただきました。
「継続する力」を学びたい
六甲山麓の山筋で明治以来の毎日登山の伝統が継承されています。一王山登山会から代表的な活動を知ることができました。特に、市民団体が「継続する」ということを啓発されました。活動の魅力づくりや取り組み方について、納得し見習いたいことが沢山ありました。